何かわかりますか?
ピンクの縦の模様の入ったバスタオルの上に載っているものが何か、判りますか?
長さにして、約50cm。
そう、へその緒です。
先日生まれた赤ちゃんのへその緒を窓際で干したものです。
黒いのは、臍帯血の固まったところです。
ほくと助産院で、無事出産された方には、まるまる1本臍の緒を干したものをお渡しています。
長い人もいれば、短い人もいます。
胎盤の臍帯付着部位から、生まれてから切った赤ちゃん側の臍までをよく洗って、ハンガーに吊るし窓際で干して乾燥させるのです。
神奈川にあるつくい助産院でも1本お渡ししています。
つくい助産院では、初めのうちハンガーに吊るした臍の緒を、外にある物干し竿に朝ひっかけて、夕方に取り込んでいたのですが、
ある時、夕方に取り込みに行ったとき、ハンガーしか残っていなかったのです。
翌日、私が助産院の外に出た所、カラスが「カーカー」と鳴いてそれが2~3日続きました。
その時に、ハッと気付きました。
カラスは、眼が大変良くて、人間の一人一人を見分けることがことができるのだそうです。
(仮に、変装していても、すぐに見破ることができるのだとか・・・)
その時のへその緒は、忘れもしません。
4000g以上の大きな赤ちゃんの物だったので、それはそれは太くてプリンプリンとした立派な臍の緒でした。
カラスはそれを見ていて、おいしそうに思ったのでしょうね。
それ以来、へその緒を屋内で干すようにしています。