お腹の中の赤ちゃんは聞いています
先日、赤ちゃんが生まれました。
経産婦さんでしたが、まるで初産婦さん並みの時間のかかった出産でした。
幸いなことに、時間がかかっても赤ちゃんの心音は落ちることもなく最後まで元気でいてくれました。
なぜ、時間がかかったかというと、本来なら赤ちゃんは陣痛と共に、横向きだった頭を お母さんのお尻のほうを向いて下向きに骨盤を通り、頭を出してからまた横向きになって体全体が出てくるのですが、いつまでたっても横向きのまま、一向にお母さんのお尻のほうを向いてくれなかったのです。
(業界用語で、回旋異常と言います)
ずっと横を向いたままだと、上手く骨盤の中に入ることができなくて時間だけがかかるのです。
時間が長引けば、お母さんだけでなくあかちゃんも疲れてきて陣痛までもが弱くなり、負の連鎖に陥ってしまいます。
(業界用語で、遷延分娩と言います)
話は違いますが、以前私の子どもに「遷延分娩」と話したところ、「え、千円でお産できるの?」と言われたことがありました。
話を元に戻します。
なかなか進まない出産でしたが、立ち会っていたパパに「赤ちゃん、こっちのほうを向くんだよ」と何度もママの背中のほうから話かけてもらったところ、それまで横向きだった赤ちゃんがグルンと回って降りてきてくれたのです。
ママも「パパが赤ちゃんに話かけているうちに、赤ちゃんがグルンと回ったのが分かった」と話してくれました。
ちょうど、下を向くタイミングだったのかもしれませんが、パパの声掛けに反応してくれたのだと思っています。
これとよく似た話が神奈川のつくい助産院でもありました。
お産が始まっても、なかなか産道を降りてこない赤ちゃんがいたので、ママの股間のあたりから出産に立ち会っていたパパに「こっちだよ!赤ちゃんこっちに出ておいで!」と声掛けをしてもらっていたら、スムーズに産道を通ってきてくれたのです。
いやあー、これはもう、赤ちゃんがおなかの中で聞いていて、考えて行動しているとしか思えませんよね!!!
この赤ちゃんが、パパの声掛けに反応して、グルんと回って出てきてくれました。