飲酒直後の入浴に注意!!!
今を遡ること約2週間ほど前、我が家ではお酒の買い置きをしないようにしているのですが、(主人はお酒があれば、休日に朝から飲んでしまうので、安いからと買い置きができないのです)たまたま、その日は冷蔵庫の中に缶ビールがキンキンに冷えて2本あったのです。
出産予定日の近い方がおられたのですが(妊娠38週に入っていた)連休も中日となり、少し待ちくたびれて、夕飯を食べ終わった後にもう今日は出産で入院してこないだろうとたかをくくって普段はコップの半分しか飲まない、もとい、飲めないビールを350ml一人で一気に呷ってしまったのです。
酔いも手伝ってか、もう、絶対この時間から入院はしてこないと妙な自信が湧いてきてそのまま風呂場に行って湯船に浸かったのです。
それはそれは、気持ちの良かったこと。
酔いが回って、アルコールが身体中の血管を巡っているため、血管が拡張し、自分の身体と湯船のお湯が一体化して、いつもよりも湯船に浸かっている時の解放感が半端なく、脳までアルコールのせいで少しマヒしていたのでしょう。
とにかく、いつまでも湯船に浸かっていたかったのです。
さすがに、30分以上は逆上せるので湯船から出て頭を洗おうと頭を下に向けたとたん、急に気分が悪くなったのです。
アルコールを飲んで、血管が拡張し血圧が下がり、尚且つ湯船に浸かって温まることによりさらに血圧が下がったのでしょう。
さほど寒い季節でなかったので、ヒートショックにはならなかったものの、洗髪しようと下を向いたとたん更に血圧が下降したのでしょう。
今までに味わったことのない気分不快感に襲われたのです。
「あー、ひょっとして、このまま死んじゃうのかな?」
「まだ、やり残していることいっぱいあるのになあ」
「予定日の近い人のお産どうしよう」
などなどいろいろなことが脳裏を駆け巡りました。
ちょうど近くに主人がいたので「ちょっと気持ちが悪い」とSOSを出したのですが、私をちらりと見ただけで「あ、大丈夫」とのたまうだけ。
脱衣場で素っ裸のまま、うつぶせになること10分ほど。
その後、四つん這いのまま、ベッドに行き休みました。
そのことを、友人に話したところ、友人の知人が、最近飲酒後の入浴で亡くなったというではありませんか。
ほくと助産院のブログを読んでくださっている方と言えば、おそらく、妊娠出産育児の真っ最中で、飲酒とは縁のない方が多いかと思いますが、中には授乳期間が終わり飲酒解禁の方もおられるでしょう。
そんな時は、くれぐれも注意して入浴後に飲酒するようにして下さい。
連休中の死にかけた話でした。
ちなみに予定日の近い妊婦さん、まだ陣痛が来ません。
妊娠37週から41週になるまでの妊婦さんがおられると気が抜けないのが、この商売です。
(開業助産師あるあるです)