還暦を前に思うこと
人生には、いくつかの節目があります。
20歳になったら、大人の仲間入りということで成人式があり、60歳になると、還暦と言って取りあえず定年退職を迎えることになります。
もっとも、今は60歳を過ぎても嘱託という形で雇用の延長が定着してきていますが・・・。
この、60歳という年齢は、子育てが一段落して、親やパートナーの介護が始まっていたり、自分自身の体調に変化が現れてきたりする頃でもあるのです。
そして、ふと、自分の人生の締めくくりをどの様にしたいのかを考えてしまう年齢にもなります。
もちろん、自分が考えたように人生を終えることはできませんが・・・。
そう、人間は生きてきたようにしか死ねないと言いますから・・・。
ただ、自分にとって、不本意な人生の終え方はしたくありません。
その最たるものは、生命維持装置です。
社会復帰ができるのなら、一時的に生命維持装置を装着してもかまいませんが、死期を数日から数か月延ばすだけなら、そのようなものはつけてほしくありません。
選択を迫られる時というのは、自分自身の意識がないか、意識はあってもそれを表現することがむつかしい時だと思われます。
私は、夫や子供たちに常々言い聞かせています。
「社会復帰ができるなら、生命維持装置をつけてほしいけど、そうでないなら、つけないで。1回つけたら、今の日本では医者でも本人が死なないとはずせないから」と。
一人一人考え方は違います。
社会復帰できなくても、生命維持装置をつけてほしいと希望する人が10%以上いるという話もあります。
だからこそ、お互いに意思疎通のできる時に大事なことを話し合っておきたいですね!