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亡くなる時期も、本人が決める

前回、赤ちゃんは生まれてくる時を自ら選んでくるという話をしましたが、人間、亡くなるときも自分で選んでいると思います。

亡くなる方にとって、一番良いタイミングで息を引き取られていると感じるのです。

もちろん、不慮の事故や、事件に巻き込まれたりして死に至る過程で、人の手が入ってくると違ったものになっていきますが、自然にしているとどうも本人がその日時をあらかじめ決めたとしか思えないことが多いのです。

主人のお義母さんがまさにそうでした。

入院先で、いつ息を引き取ったと思います?

もう、そろそろ危ないということで、主人は病院に泊まり込み、私も子供たちを連れて何度も病院(ホスピス)に面会に行っていました。

以前より、すでに意識は不明瞭になっていましたが、その日は朝から手足も先端から徐々に冷たくなってきたと病院にいる主人から、メールが届きました。

私といえば、ちょうど出産で助産院に入院してきた妊婦さんがいて身動きが取れませんでした。

初産の方ならそこそこ時間が掛かるのでまだしも、経産婦の方でしたのでその場を離れるわけにもいかず、主人からのメールでの情報収集しかできませんでした。

ホスピスというところは、手足が冷たくなってきても、あらゆる手段を酷使して救命する施設ではないので、入浴をさせてくれたそうです。

お義母さんはきっと気持ちよかったことでしょう。

助産院で順調にお産が進み、赤ちゃんの元気な産声が上がったまさにその時に

「今、おふくろが亡くなった」

と、主人からのメールが来たのです。

まるで、テレビドラマのような流れでびっくりしました。

お義母さんは、嫁の私や孫たちに囲まれるよりも、一粒種の息子とだけの最期を望んでいたのだと思います。

連れ合いは、数年前に他界していたので・・・。

まして、ひと月に何件もお産があるわけでなく、1~2件しかない助産院です。

何も、よりによって出産介助の最中に息を引き取るなんて、凄い確率です。

 

自然にしていると、人間の生き死には、当の本人が決めている

 

そう信じています。

 

 

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